「Dr.コトー診療所」の写真集を手放す前にパラパラと見返していたら、
俳優人それぞれが印象に残った自分の役のセリフを書いているページがありました。
主人公コトーを演じた吉岡秀隆さんの印象に残ったセリフは、
『どうして僕は、医者をやめられないんだろう』
だそうです。
以下、これに対する吉岡さんのコメント
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彼の心の底辺に、常にあるであろう疑問符。
このセリフに、五島健助という人間の強さと弱さが凝縮されていると思います。
(自分の仕事に疑問を持たない人間はマトモじゃないよ)
いつだったか、尊敬する方が僕に言った言葉を思い出しました。
コトーも悲しくも、一人で苦悩するからこそ、患者さんが安心するのでしょう。
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私も、自分の住むこの島を捨てれば楽なのにと思いながら未だ捨てられずにいるので、、、
なんとなくですが、、医者を辞められないコトーに、感情移入してしまいます。。
同じ土俵で比べんな、ってカンジでしょうが。
捨てられれば楽なのに捨てられないことって、ありますよね。
人の命を預かるお医者さんなら尚更、そのプレッシャーはハンパないと思います。
漫画「MONSTER』のテンマもコトーと似てるかな。
自分のしていることに疑問を持つことって、私は弱いことだと思っていましたが、
まともだから疑問を持ってしまう、と考えたら慰められます。
映画版のDr.コトーは、酷評が多いみたいですね。
もともとあの手のドラマは、誰かがケガするとか病気になって始めて成立するので、しんどいのは分かります。私は、ぶっちゃけ初回シーズンのドラマでもしんどかったです。だから、蒼井優ちゃんは好きだけど続編のドラマは見てません。その前に、リアルな与那国島を知ってしまったし。リアルな島生活のほうが、いろいろヤバイしね。
大体、コトー先生みたいな医者なんか、まずいません。
いたとしても、あんなボランティア精神で献身的に診てたら破産するですよ。どこかで儲けを出さないと。補助金で成り立ってるなら、お上の指示に従って薬をたくさん出さないとだしね。
私の知る限り、コトー先生に近い医者は、神戸ナカムラクリニックの中村先生。でもリアルに、医師会の巨大利権に反することもしてるから、命がけだよ。リアルは美談だけでは済まされない。
私の住む島に来る医者も、大きな病院の下請け?みたいな立ち位置で来ますから、
医者本人の采配でできる医療というよりかは、大きな病院の方針に従って、の医療。
ナカムラクリニックみたいなビタミン療法は、独立しないと無理ですね。
Dr.コトーの映画は、コロナを受けて制作されたようなので、
その辺の、医療界の闇についてぶっ込んだ内容になってたら面白いと思いますが、
レビューを見た限りでは、そうした要素はないのかな。。
貧しさや寂しさからアル中になった島人を回復させてくとことか、見てみたいですけどねw。ドラマとして成立させ難いかしら。。
実際島に住んでる者としては、ドラマ性よりももっと生々しい問題を取り上げて欲しいなーと思ってしまいます。
最近ではYouTube以外のエンタメを見ることがなくなってしまったのですが、
もし機会があれば映画版も見てみたいと思います。
個人的にはコトー先生が白髪姿で一体何歳の設定なんだ?!というのが気になります(о´∀`о)
実年齢含め、50代くらいなのでは??と思うのですが、、失礼ですが、、老けすぎじゃないですかね…??何であのビジュアルになった…???
シリーズものの難しさを感じます。