宮古島北部にある池間島の定めた憲章が素晴らしいのでここに紹介させて頂きます。
これは、池間島に限らず、どの島・地域にとっても大切なことだと思います。
私の住む島にもこういった思想が広まりますように。。
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【池間島どぅ~ぬすま憲章】
どぅ~ぬすま(私たちの島)にとって、守っていきたいと心から願うものは、伝統行事と祭祀、自然と寄り添う暮らしの知恵、富を分かち合ってきた助け合いの心である。
そして、それらを根底でささえてきたのは、やはり、常に食と職の恵みを与え続けてくれた母なる海と島の大地である。
島の姿が急激に変わりつつある今、島民の心を一つに、美しい島を未来へ繋いでいくための「どぅ~ぬすま憲章」をここに定める。
◆《島の自然環境・集落景観を乱すような開発を許さない》
何人も、保安林の不法伐採はもちろん、たとえ法的な規制がない場所であっても島の自然環境や集落の景観を乱すような開発行為を行ってはならない。
自治会と島民は協力して、監視や事業者への要請などあらゆる努力を行う。
◆《土地の島外流出に歯止めをかける》
島外への土地の売却は、母なる島の切り売りに繋がり、島外者による海岸の占有などの問題が出始めている。
島の土地が島外へ無秩序に切り売りされないよう、自治会と島民は最大限の努力と工夫を重ね、島外に売らなくてもよい方法を模索していく。
◆《貴重な資源の無秩序な採取を禁止する》
池間島には、貴重な生物や景観等の資源が多数あるが、これらは先人が守り育ててきた資産である。
何人も、違法採取はもちろん、個人の鑑賞等たとえ合法であっても島の宝を減少させ、破壊するような採取を行ってはならない。
自治会と島民は監視や掲示等を通じて資源の乱獲に歯止めをかける。
◆《廃棄物の不法投棄を許さない》
何気ない小さなゴミのポイ捨てでさえ、積み重なって島や生きものを傷付けている。
何人も、海や島内に廃棄物を投棄してはならない。
島民は自ら律することはもちろん、自治会と協力して観光客へ理解を求め、島外業者が廃棄物を持ち込まないよう警戒を厳にする。
◆《島内美化・緑化活動を推進する》
島民と自治会は、協力して集落内の草刈りや清掃を行い、庭先に花を、道に木陰を、海岸そばには防風林を豊かにすることで、島民が住みやすく、島を訪れる人々も癒される美しい島をめざす。
この憲章は、何かを強制するための規則ではありません。
島人の共通の願いを形にしたものです。
ご理解とご協力をお願いします。
やぐみすでぃがふぅあたい。
2018年6月3日 制定
池間自治会
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どうでしたでしょうか??
私は、この憲章を見た時、素晴らしい!!言いたかったことがみんな書かれてる!!って思ったんですが。
平気でゴミを捨ててるような人からしたら耳の痛い説教臭いものに感じるかもしれません。
池間島ではこの憲章が各家に配布されているそうです。素晴らしいですね。やり遂げた当時の自治会員さんはよくやったと思います。
私の島でもぜひやって欲しいところですが
間違いなく反発を浴びるでしょう。すぐに誰が言い出しっぺか犯人探しが始まりそうです……被害妄想でしょうか。。
島を守る気持ちが非難されるなんて……哀しいことですが。。
どうしたら、全島民にまぁるく受け入れてもらえるんでしょうかね??私にはまだ分かりません……島出身の子供たちが言ってくれたりしたら……受け入れ易くなりそうですが。
こんなにとっても素晴らしい憲章なんですが、
こうした憲章を作らざるを得ないほど
池間島では土地を島外者に買われてしまったり勝手に占有されてしまったりもしてるんだと思います…。その点はとても残念でなりません。
これからどの島も高齢化が進んでいきます。土地所有者の死亡によって所有者が変わってしまうと、今まで何事もなく守られてきた土地がこれからも同じように守られていくかは分からなくなってしまいます。
心ない人に買われて居座られてしまうと……本当に厄介ですよ。
そうならないよう、日頃から島を守り、気を付けていかないとと思います。
島はライフライン含めキャパシティに限りがあるため、
乱開発は島全体の死活問題に関わってきます。
島全体を考え、
島全体を守っていけるような考えでいなければならないと切に思いました。