水樹和佳子 著
漫画『イティハーサ』を
また改めて読んでいます。
古代日本を舞台にした、
美しくも切なく、儚い、それでいてひたすらに美しい、
神々と人々の織り成す話です。
私にはまだまだ難解で、
何度読んでも????が沢山出てくる。
で、
すっ飛ばして最終巻、
作者のあとがきを読んでいた。(笑)
でも
あとがきでさえも、
改めて読むと泣けてきました。
これでもかと
作者の『気持ち』が込められている。
今回、
いちばん響いたのは
文庫版あとがき・「ジンクスはそっとやってくる」というところ。
***
(一部抜粋)
私には一つのジンクスがあります。
つらいことが起こったとしても、
それはそのつらさに応じた幸運の前ぶれにすぎないというジンクス。
つらい最中はそれどころじゃないので、そんなことを思い出す余裕はまったくないのですが(笑)
*******
たったこれだけの文章なのですが
なんか、
今の私に言って欲しかった言葉だったみたいで、
泣けてきた。
毎日歯の痛みに怯えて、悶えて、
治療したいけど金がない心配がつきまとう。
結局、自分はもう何やっても駄目なんじゃないかと思ったりしてしまう。
数年前の、足げく通った治療は、結局ムダだったんじゃないかと不安になる。
もう何やってんの、って八方塞がり。
勝手に自分から八方塞がりになってるのかもしれないけど、
自分の中にある常識と、
そんなものには囚われずに生きていきたい破天荒な部分が拮抗している。
リアルに、先立つものがないと身動き取れないしね。
『辛いことは、
その辛さに応じた幸運の前触れ。』
歯の痛み、結局は潜在的虫歯だらけのこの身体で、何の幸運が来るんじゃい!って………
思ってしまうけど……………
辛いことを、
バチが当たったんだとか、自分の罪を洗い流すためなんだとか、これは因果応報の苦しみなんだとか考えるよりかは、
『これは、幸運が来る前触れ!!!!』
って
思ってたほうがいいよね。
今回、
ふと手にとってイティハーサを読んだ価値はここにある。
世の中にも、
たくさん
日頃から虫歯予防には人一倍気を使ってるのにまたすぐ虫歯になってしまう
って人はいると思う。
その原因は、
噛み合わせの不具合だったり
肝臓が弱くて綺麗な血液を送れなかったり
生活習慣が虫歯になるようなものだったり
ネガティブ思考で免疫力が弱かったり
歯医者の治療が悪かったり
自分自身のせい、ってよりかは
不可抗力な部分もたくさんあるでしょうが
共に、
なんとか頑張っていきましょう。
歯の悩みってなかなか言えないよね………
口臭クサイ人を指摘できないように、
自分の歯の悩みを表沙汰にするのは難しい。。
歯がなくても、人間は生きていけるからか、この悩みに世間が寄り添ってくれることが少ない。
本人にとっては、大きな悩みです。
(歯は身体の要だから、そこがガタガタだと全てがガタガタになっちゃうし。自分では歯が原因と気付いてなくても、実は歯が原因だった、ってことは意外と多い。)
悩みを抱えたまま生きてると
どんどん苦しみながら、内に籠ってしまう。
それは、勿体無い。
苦しみを知っている人は他人の苦しみにも寄り添えるし、優しいんだよ。
私はそおいう人にこそ幸せになって欲しい。
話は逸れましたが、
漫画『イティハーサ』、
マジで奥の深い、名作です。
カタカムナを知ってから読むと、
更に面白いです。
作中に、
真言を唱えて巨石を浮かすシーンが出てくるのですが、
カタカムナの時代は実際にこうやってたんじゃないかと思ってしまう。
そうすると、山の頂上にある巨石遺構も納得できちゃうのですが…………
どうなんですかね。(笑)
イティハーサは、本当に
よく描いたな、っていう漫画です。
過去を描いているようで
未来も描いているようでもあり
スピリチュアルを描いているようでもあり
現実を描いているようでもあります。
当初はこの作品も断捨離しようと思っていたのですが
まだまだ理解が進まず、
まだまだ手元に置いておくことになりそうです。