離島生活で思ったこと

沖縄の離島で暮らす中で思うこと、考えたことをつらつらと書いています。思考のウンコのようなものなのでまとまりはないです。

「ほんまにオレはアホやろか」水木しげる

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「ほんまにオレはアホやろか」
水木しげる/著
新潮文庫/発行
¥438+tax











古本屋に持っていったものの、状態がよくないと返ってきたので

せっかくだからと改めて読み直しています。






巨匠・水木しげるさんの生い立ちを書いたエッセイ本になります。






今では妖怪漫画の巨匠として知らぬ人はいない有名な水木さんですが、


昔は本当に苦労をされていました。


有名になったのは40歳を過ぎてからで、

それまでは一般的にみれば苦労の連続ではなかっただろうかと思います。




でも、

著書を読む限り、

その苦労も飄々としてユーモアに富んでいるんですね。



普通の人だったらこの世の終わりと思って鬱病の沼に墜ちていきそうなところ、

特段気にせず、

飄々と通り過ぎていきます。


そこが、何よりの魅力です。








なんせ、

戦地に赴いた話すらもユーモアに富んでいます。



激戦地の南洋・ラバウル行きになった時ですら、悲観するよりも、独自の観察眼を光らせます。

現地に着いても、上官に殴られたりする日々の中、

水木さんは《土人研究》に精を出します。




いやはや視点が、やはり違うんですね。


辛いことや苦労にフォーカスしてないというか。。



人にどやされてもバカにされても意に介さず、どこまでもマイペース。



何度も死にそうな目に遭ってるし、命掛けで逃げたりもしてるのに、

文章は軽やかで機知に富んでいて、


ちょっとしたことですぐクヨクヨして嘆いて落ち込む私とは違うなーと感心させられます。






いやちょっと私は、クヨクヨし過ぎていたのかもしれない。

そんな風にも思わせられる本です。










私も今、通院したくても金がなくて痛みと共存する日々なのですが、

当時の水木さんもまぁー金がない。



漫画を描けども描けども出版社も赤貧で
原稿料はなしのつぶて。挙げ句の果てには倒産して未払になることもザラ。


それでも悲観して泣き崩れる訳ではなく、
どうにかこうにか食いつなぐ。



人生のピンチは何度もやってくるけど、大丈夫って言ってくれてるみたいです。



決して成功とは胡座の上に成り立つものではないんだとも教えてくれます。







クタクタに落ち込んだ時に読むといいかもしれません。



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