銀の海 金の大地、10&11巻読みました。(その後の真秀と波美王を描いた番外編はまだチラ見程度)
や~ マジで怒濤の10巻。ヤバイです。泣いた。
あまりに凄かったからさ、感想でも書かないと魂がもってかれたままで・・・
という訳で 書かせて下さい。
あと、多分ネタバレしてしまうかもしれません。知りたくない人は、以下読まないように。
いや10巻、もう寝なきゃって時間に読み出してしまったんですよ。
読み出したら、絶対止まらないの分かってたんだけど、読まずには眠れなかったし。もう
読むしかなかった。
狭い家の中、家族はもう寝てたから、トイレに籠って固い便座の蓋に座りながら読んだ。
もー読み出したら案の定、読み終わるまでノンストップ。読み終わったら、AM3:30でした(*´ω`*)
10巻はもう真秀の章のクライマックス。
怒濤の展開。
えぇぇ?!まさかそんななん???!!!っていう新事実もあり。
霊力によるバトルシーンもあり。。
見応え満点、涙、涙でした。
御影たちが死んじゃうのは、前から分かってたことだから……そんなに哀しくはなかったけど、一族の首長が死ぬことを引き金に、周囲がまた動き出すでしょ。で、いやがおうにもその運命に巻き込まれていく主人公たち。
それが、哀しかった。
佐保族&真秀ちゃん一家、心休まる時がありません。( ;∀;)
ただ平和に、静かに、家族寄り添って生きていだけなのに、それもできない時代だったんだなー……っていう切なさ。
真秀ちゃんと佐保彦の関係性も大好きなんですが、
この二人がずっと一緒にいて末永く幸せに~って未来はなかなか難しいだろうし、
ガチでシスコンだった兄・真澄は最後の最後にわがまま(?)発動させて真秀ちゃん泣かすし、
まぁあれはあれで、ようやく真澄が自分の意思を持って動き出しててその点はよかったけど
いやいやいやいや・・・・・
愛ってやつは~ 結局エゴなのか???
( ´∀`)
愛があれば何でも許されるは違うんだな、と思いました。
とにかく、
それぞれが それぞれの愛を貫き、絡み合ってもつれるストーリー。。
正解はないし、何が正しいかも分からない。でも、自分が心から望むことをやる。
みんな、正直に生きてるな~と思います。もー皆、激しくて。激し過ぎて大変。
バトルシーンでは霊力によって幻覚を見せたり他人になりかわってみたり。もー何が何やら。。騙し合い、庇い合い、愛し合い、みたいな…………
記憶操れるわ心読めるわ 佐保族、何でもアリだな・・(о´∀`о)
人の心操れるんだったら 佐保を狙わないよう周辺国の首長を操れば万事解決したんじゃね・・???なんて。考えてしまいましたが。
(*´ω`*)
まぁソレやったら物語にならないか。。
前回も書きましたけど、戦(いくさ)って、、こんな風に進められているんだと思いました。
そおいうのを分かりやすく知るにはうってつけの本です。
虎視眈々と、様々な思惑が錯綜している。
現代に照らし合わせて見ると、面白いです。
例えばコロナ禍とか。
コロナで損した人、得した人、いるはずねー。
得したのは誰でしょう??
ニュースに誘導された思考ではなく、別角度からも見てみると面白いです。騙されないように 賢く生きたいな、って思う。
てか、戦争とはどおいうものか。知るべきだね。。ただ、敵国とドンパチ、っていう単純なものじゃない。表向きはそうなってるけど。そんな単純なものじゃない。
今の日本ができたのも………やっぱり、ある日大陸からやってきた軍団がそこに住んでた平和な民を制圧して時には殺して、統治してきたんだろうな、って思います。
この銀金でもそう描写されてたし。
侵略して、制圧して、それを正当化するのに神話を作って。。
言葉って便利ですね。いかようにも言えちゃう。
銀金では、古語が多用されていて、
そのまろやかで艶のある言葉の数々に、これは 美しい神様たちの物語なのでは??なんて錯覚もしてしまいました。
特に、佐保の春日野の描写は、憧景もあいまって美しく描写されていました。。本当に、遠い、憧れの地、ってカンジで。。
読みながら、頭に想い浮かべて、うっとりしながら読みました。
又、
佐保を自分の住む《島》に置き換えて読んでみたり。。
いかにして佐保を守るか、
いかにして島を守るか、
一緒なんですね。。豊かさは求めるけど 汚されたくはない。余所者に、踏み荒らされたくはない。分かります。 分かります。
読みながら、私も、島を守るとしたらどうする?!と、佐保彦や速穂児の立場になりながら読みました。
もしも自分が大好きな里にとっての災いだったら…………本当に辛い。辛すぎる。それが、運命だったとしても、私だったら、受け入れたくない。
でもそれでも自分の里が好きだから………守りたいから………運命を変える……!変えたいんだ………!!変えてやる……!!!
・・・というのが、
続く佐保彦の章だったんでしょうが………
作者早逝で未完のままって………!!!!!
あぁぁぁぁ!!!!!
銀金キャラ、ズタボロの状態で未完ですよ。
み~んな魂さ迷ったままだよ?
こんなんじゃ転生もできないよっ!!どーしてくれんのっ!!(T_T)
どーゆーことですか氷室冴子先生っ!!
( ;∀;)
今読んでも こんだけ悶えてしまうので
当時リアルタイムで読んでた人達はもっと辛かったと思います……
佐保彦、佐保姫、真秀、真澄、、
救ってあげたいです・・
真若王も(笑)
成長させてやってくれ。
真若王、好きだったんですよー( 〃▽〃)
もうちょっと、真秀ちゃんとイチャイチャして欲しかったけど、、すげー嫌われていましたね。。リーダーとしての気質はイマイチで戦に出てからはぱったり登場しなくなってしまいましたが………またどっかで真秀と出会って真秀を助けてあげるくらいの男になってたらいいなーと妄想致します。
魂がさ迷ったままは……………辛いよー……
滅びの子の予言を覆す一手を、エネルギーを、パワーを、見たかったなぁ。。
CLAMP の『聖伝』では、最後の最後で運命の軌道を変えてみせてくれました。
田村由美『BASRA 』 では、タタラ(紗良)も11巻番外編の茫然自失となった真秀ちゃんみたいになったけど、見事復活を果して想い人と添い遂げました。(お互い、故郷からは出たけど)
銀金の元ネタになった古事記に、これら似たような作品を掛け合わせたら、だいたいの続きは予測できるんじゃないかなーとか、、
あぁぁ 続きが読みたい。
ちょっと、古事記勉強しようかな~なんて思います。
自分の想像のなかでもいいから、銀金キャラを幸せにしてやりたい。。
私の魂も銀金の世界をさ迷っちゃってるんですよ(笑)消化不良だよ。
余韻に浸ってる、っていえば聞こえはいいかもですが
余韻だけじゃないのさ。消化不良感ハンパねぇ。(о´∀`о)
とにかく、すげぇ小説でした。
戦国物語的なの苦手だったけど この作品は読めた。
男性が書く歴史モノはつまんないけど
これなら読めた。しかも面白い。ラブロマンス満載で女子向け。
オススメです。
でもって一緒に 未完なままのラストに悶えよう。