離島生活で思ったこと

沖縄の離島で暮らす中で思うこと、考えたことをつらつらと書いています。思考のウンコのようなものなのでまとまりはないです。

4月6日 バガボンド

曇り。





少し肌寒いが、おかげで外作業がしやすい。

蚊も少ないし。


蚊が出てこないのはなにより助かる。

















最近『バガボンド』を読んでいる。


井上雄彦さんの描いた漫画だ。




全人類必読の漫画。

コ○ナで家に綴じ込もっているのをチャンスに多くの方に読んで欲しい。






モンスター、バナナフィッシュに次いでこの作品もまた人がバッタバッタ死んでく。

オイラ、人が死ぬ漫画ばっか読んでるな…
(о´∀`о)   






バガボンド、久々に一巻から読み直してみて

この作品で描きたいことは既に1~4巻で描かれてんじゃね?と思った。



武蔵が、なんであんな強さを求めて人と戦うかっていったら、
幼少期に母親がいなくなり、父親に殺されそうになり、じゃあなんでオレを産んだんだよ?!っていう心の叫びがある。

この辺、「MONSTER 」のヨハンと共通しています。。




母親になる人は特に、子供を愛してやらないどダメだなーと思いました。子供に、産まれてきてくれてありがとうってしないと。

でないと、大量虐殺する子になってしまうさ~( ´∀`)
いやコレ マジでシャレになりません。


武蔵も、いいかえれば自暴自棄になっていつ死んでもいいやと、それでも生きてくために強さを求めて自分のアイデンティティを求めて戦い続ける道に。
戦う限りは、自分を構ってもらえるもんね。
生き死にの戦いだから、本気で、戦いの最中は自分に向き合ってもらえる。
戦わないと、向き合ってもらえないから。(ホントは、そんなことないんだろうけど、武蔵にとってはそう。) 







強くなったって何でもないんだよ、
強さは何でもない、
本当の強さなんて本当に強くなってみたいと分からない、本当の強さとは 本当の弱さも知ってる者


強さを求め、禅問答のように思考がループしていく武蔵。









時折登場してくる沢庵(たくあん)という僧侶がまたカッコいいんですね~。





武蔵の心の闇を見抜き、お仕置き(木に吊し上げ)しながら武蔵を諭していきます。


沢庵さんもまた、武蔵の幼馴染みのおつう同様に武蔵を怖がらないんですね。それは、沢庵さん自身がめっぽう強いってのもあるけど、武蔵に対して愛情をかけてやるんです。
武蔵は両親に愛情を貰わなかったから これはとても大きな一歩になったと思う。

吊し上げが終わった後の、武蔵に「生きていいんだ」と思わせるくだりは、漫画としては泣き所ではありませんが、よくよく考えるとものすごいシーンだったと思います。





いや沢庵さんも、僧侶として見事な仕事っぷりです。
スナフキンみたいに年中旅してるし。思わぬ有名どころとお友達だったり、憧れるわ。
改めて読んで、沢庵さんのファンになりました(笑)



武蔵自身も、漫画オリジナル設定のヒロイン・おつうが好きで、おつうがいるから生きたいと思う、というセリフがあります(四巻)。
いやここ、すっかり忘れてました。


武蔵、ただ強さを求めてるだけじゃなく 「生きたい」って言ってたんですね!




ただ、

武蔵もおつうも、『帰る場所』が無いんですね。


武蔵は、育った村では疎まれた存在だったし
おつうも元々捨て子だし。
武蔵の友人・又八の母親がまた強烈な人で、誤解してから武蔵の命狙って追いかけてくるし。
なんでオレ殺されなきゃならないの?!ってカンジですよね。


自分の命が狙われてる生活ってストレスですよ。。ストーカーに狙われるの同様、怖くて仕方ないよね。。
でもバガボンドの時代に今みたいな警察とかはないですから……力が全て、って時代。。



う~んそりゃ、力を求めるか。。
強くならないと生きていけないんだもんね。。


自暴自棄になるから戦う、ってばかりじゃないんだろうなぁ。。




こんな時代に生まれなくてよかった~ともしみじみ。。


前世では、こんな時代にも生きてたかもですが。




こおいう時代を経て、
人類は平和を望み、子供を大切にして 弱くても生きていける世の中を築いてきたんだと思ったさ。。

クソみたいな奴等が権力握って好き放題してるのは相変わらずだけど。









あと バガボンド読んでて、
意外と人間ってふつーに野宿してたんだな~と。。
家の中でも布団被らずにその辺にゴロンとして寝てたり。



好きな場所に小屋建てて暮らしてたりとか。

けっこう動物的な暮らしぶりが描かれていて
それらを見るのも楽しかった。

フロかわりに川で水浴びとか洗濯とか。
昔は川の水も綺麗だっただろうし、それが普通だったんでしょうね~。

人里離れた場所に小屋建てたって、今みたいに土地所有者がどうのとか無かったから、好きな場所に行って暮らすことも可能だった。

“ポツンと一軒家”の家みたいな。

旅人が訪ねてきたら泊めてあげたり食料分けてあげたりも昔は普通だったのかな?。

今でも一般的ではありませんが、旅してると泊めてもらったりとかあったりするし、本質的に人間変わってない。


今は隅から隅まで土地の所有権が決められてしまって、良い面もあるんでしょうけど、面白味は欠けました。

現代で勝手に小屋建てて暮らしているのはホームレスくらいですね。
これも、一応はいろんな制約があって、ただ好きな場所に暮らせてる訳ではないようですが。(定期的に、警察のチェックが入ります)








バガボンドは、現在37巻まで出ているようです。


残すは小次郎と武蔵の戦いだけみたいなんですが、思いの外漫画版の小次郎が強くなってしまい
どう武蔵を勝たすか、みたいなところで詰まってしまったみたいですね。。

武蔵は脚を怪我してしまいましたし、キレッキレの華麗な剣さばきをする小次郎とでは……確かに普通に勝つのは難しそうです。。
(о´∀`о)

でも武蔵には愛するおつうがいるから……そこで「絶対に生きるんだ!!」と、一発逆転勝つんじゃないかな~・・とか。。考えています。え?違う?ダメですか???(笑)

原作モノなので、脚色は許されても流石にメインのクライマックス(結末)を変える訳にはいかないという苦悩……⤵


素人の私からみても難しいだろうなぁ、、と思いますが
きっと井上雄彦さんなら答えを導き出せるのではないかと………無責任に期待しています。(о´∀`о)






いややっぱこの小次郎と武蔵の戦いは見たいですし⤴


戦いモノ漫画は苦手な私ですが、そんな私でもこの二人の戦いは見たい。

この二人が戦いで何を見出だすか。



いや~  見たい✨✨。









とにかく凄い漫画です。

けっこうグロい死体も沢山出てくるけど…
キャラクターたちの苦悩を読み解きながら

自分も、勇気出して頑張ろう!!とか、己の恐怖と戦うんだ…!!とか、思えます。

別に……わざわざ己の恐怖と戦わなくてもいいんだろうけど、己の恐怖を乗り越え勇気を出す、一歩踏み出すってけっこう大変。難しい。
だから ダメダメキャラ・又八の心理も、とても共感できるのです。ふつーに考えたらほとんどの人が又八タイプだよ。





でもって、こんな戦国時代を経て自分の命が繋がってて今があるんだなぁ、、と思うと、本当に凄いことだなぁ、、と思うし。

ホント、さっさと平和で穏やかな地球になって欲しいですね。。


いや ほとんどの人は穏やかなのよ……?

一部の争い好きが、全てをかき乱すんだよ。。

この一部を、どうするか。。





また 人間は、退屈に耐えられないし刺激を欲しがるし。。



他の平和な星がどんななのか、見てみたいですね。平和な宇宙人の暮らしってやつを。



単に本当の平和を知らないだけで、
知ったら簡単に変わるんじゃないかとか、 安直な期待もしてみる訳です。