離島生活で思ったこと

沖縄の離島で暮らす中で思うこと、考えたことをつらつらと書いています。思考のウンコのようなものなのでまとまりはないです。

銀の海 金の大地

銀の海 金の大地
氷室冴子・著/コバルト文庫

の紹介です。






部屋の片付けやるんだ~!と息巻いて、一番厄介に散らかってた本に手ぇつけたらさ、こちらの本を目にして久々に読みたくなってしまった訳。内容ももう忘れてたし。

で、読み出したら面白くて!!止まらなくなり・・・(片付けは止まり・・・)





片付けあるあるの典型的なダメダメバージョンです。(о´∀`о)


でもいいんだ。面白いんだもの。

この本を再読するためにこの片付けがあったんだ。









好きなものは幾つになっても好き!な、古代ファンタジーものの小説です。



私の好きな奈良とか滋賀県辺りが舞台ですし。あの辺りは、ホント遺跡も多く残っていて、古代からで栄えてた豊かな土地なんだと思います。

そのかわりに、戦も多くて血も多く流れたんでしょうが。。




この作品は、古代ファンタジーではありますが 基本的な流れは戦国時代みたいな国取り物語です。   


領土を広げ、日本を一つにして大国と対等に渡り合っていく。そんな野心が渦巻いた男共に、様々な人達が巻き込まれていきます。




今、改めて読むと・・・人間界ってずっと同じことやってんのね、と思います。

世界制服のために、3M政策による白痴・愚民化計画からコロナ・5Gネットワークによる監視体制・ワクチンによる支配操作の目論見……………


昔の人達の国取り物語と、カタチは違えど目指すものは同じなんですね。支配と搾取。奴隷化。

支配を目指すものは、何を失おうと眉一つ動かさない。自分の子供にも容赦しない。己の野心を叶えるためだけに謀略し、動く。

これを、今、地球規模でもやられてるんスね。。なるほどな~と思いました。

それも、何世代にも渡って計画し、悲願を果たそうとしている。





いや~我々庶民は、成す術ねぇよ。。




小説に出てくるような超能力を持った個人こそいなくとも、現代技術でもって似たような現象を起こすことは既に可能であります。

電磁波攻撃・ホログラム・気象操作もできちゃうし人工地震も起こせます。

見えない殺人可能なエネルギーに、天変地異を起こせる技術。

いやもう無敵でしょ。






コ○ナ騒動も、裏では結局シナリオがあって、国同士・権力者同士の駆け引きがある訳ですよ。
これを機にシステムを変え、一攫千金を目論む輩、
これを機に、悪しき習慣を変えようとする勢力、
良い薬があっても、面白くない奴等に金が回るのであれば無いことにしてしまう、、



善対悪、の構図もあるけど、

結局はそれぞれの利を得るためのエゴの駆け引きでもあります。


戦とか戦争がどんなものか、この作品を読んでようやく分かってきた気がします。


AをBにすれば血は流れないけど、好きな人を守るためには血の流れるAを選択しなくてはならない、とか  
理屈では決められない選択が無数に噴出してきます。




つーか、

昔は娯楽やエンターテイメントが無かったので、戦が娯楽のひとつになってたんじゃないかな。。

スリルはあるし、勝てば様々な獲物が得られるし、やりたい放題が許されて、支配欲は満たせるし。

それで犠牲になる側はたまったモンじゃないですが。




戦い、勝ち、優越感を得たい、というのは
『男』に秘められた、男たるもので、本能というか…仕方ないものなのかもしれません。。





まだ8巻までしか読んでないけど

この作品は結局 序章である真秀の章が完結する11巻までだけ出て、さぁいよいよこれからが本番!というべき佐保彦の章は書かれることなく作者早逝、という・・・ 永遠に未完の作品になります。。 

佐保彦の章にて、古代転生ファンタジーというアオリの“転生”部分が描かれる予定だったそうですが…………ついぞ書かれることはなかったんですね。。( ;∀;)うぅぅ残念。。。



まぁだいぶ壮大な話になってきますし……
真秀の章でも、それはそれは丁寧に一人一人のキャラクターを掘り下げながら書かれてましたので……… そんな調子で書いてたら三國志並みに長っがくなったでしょう……
その間に読者は成長して離れていってしまうかもだし、作者も他に色々書いてたみたいだし、、なんかもう壮大になっちゃう故、かえって書けなくなっちゃったんだろうなーと。。
女性作家にありがちな尻つぼみっていうか……高河ゆんさんとかもそんなタイプだったなーと。。期待させるだけ期待させといて、、なんて罪深いんじゃ、、( ´∀`)




まぁ似たような作品(漫画)で、『BASARA 』(田村由美)や『イティハーサ』はちゃんと完結してるので………それらを総合し、きっとこんな話にしたかったのではないか??と想像するしかないんだなー……………と思います。。




ライフワークとして何十年かかっても書き上げて欲しかったけど………編集部が許さなかったとか、大人の事情もあったのではないかと思います。。
いちいちキャラクター掘り下げないで、それは番外編で書いて、ストーリー中心に書いてればもうちょっと短くちゃんと完結させることもできたのでは??とも思うんですけどね……^_^;

ただの読み手が、こんなこと言うのも失礼なんでしょうが………
面白いだけに、未完結は本当に残念です。







作品の時代背景は3,4世紀頃、ということで、
書かれている文章も、万葉言葉というのか、いわゆる《古語》が多様されています。

現代と同じ漢字で同じ意味でも読み方が違っていたりとか、文章を通して当時の人達の『感性』も味わうことができます。




なんかね、
全体的に言葉が『まろやか』なんです。



たとえば、《良い匂い》を《かぐわしい》って表記してたり
セックスひとつにしても《共寝(ともね)》とか《まぐわい》っていう表現になっています。

《共寝》って、良いですよね。しのびの恋、積年の想い、心からの繋がりを感じる。(まぁ領土を要領良く手にするためのただの子作りも共寝と表現されてましたが…》セックス!っていうとただの3M政策の一環・消費するためだけの性行為・性欲を満たす行為・みたいに感じるからさー、、愛し愛され愛し合うというニュアンスを感じる《共寝》 という表現が、とっても素敵だなー…と思いました。


言葉はニュアンス。
感性。
そして呪(まじな)い です。






良い言葉は良い現実を引き寄せるのです。


だから

言葉は大切に 良い言葉を使おうね。


言葉は大事です。


日本語は特に、その一つ一つの音自体が祝詞でもあるそうです。
他国の言葉に比べて、圧倒的に母音が多いのだそう。

音はエネルギーでもあり 波紋も描きます。

やはり、どの言葉を発するかによって、心身への影響も必ず変わってくると思います。





万葉言葉が話されていた時代は、きっととても豊かで、四季折々の景色と色彩を存分に味わい、和歌などを通して表現していたから多彩な言葉が生まれたんだろうなぁ、、と想像します。







一方、
私のロスジェネ時代にはダサいやらキモいやらダルいやらの言葉が生まれ・・・・

いやー・・( ´∀`) 時代の寵児として生まれた言葉とはいえ、もっとちゃんとした言葉使わないとダメよねーと反省します。




言葉を追っていくだけでも その時代背景が見えてきたりします。











さて銀の海 金の大地

8巻を読み終え、主人公・真秀(まほ)が後先短い母を連れ念願の故郷・佐保に来ました。

佐保の里では、真秀たちは里を滅ぼす者だと忌まれる存在なので、また一悶着ありそうです。



戦国時代みたいな時代背景なんで、異母兄弟は多いし近親相姦はあるし、いやもう相関図が複雑で(笑) でもこれがリアルなんでしょうが。

そんなこんなの複雑な相関図も関係しながら物語は進んでいきます。

真秀ちゃんと佐保彦、敵同士になる構図の二人が強く惹かれ合う、というのは『BASARA 』 と共通していて、鉄板の展開なのか?!と思ったりもしちゃいます。目の見えないサラサラロン毛男(失礼)が傍にいるとこも共通してますね。不思議なもんです。




私は最近 輪廻転生は「ある」と思っている派なので、

早いとこ作者が転生して続きを書いてくれないかなーなんて考えたりもします。

いやだって、作者も書きたかったろうし。
ベーシックインカムが始まる頃に転生してひたすら書いてくれ。

読者も、生殺しのままだし(笑)




ストーリー的に、みんなが幸せになるのは難しいし、血もまた流れるんでしょうが、、

やっぱりどおいう風に『決着』するのかは見てみたい。










やーでも


こおいう作品読むと、『イティハーサ』のラストを思い出します。







人はなぜうまれたのか。











その問いに、宇宙意思(神様??)はこう答えるんですね。

混沌(カオス)を生み出し、進化するためだ、と。






なんじゃそれー??!!!


じゃないですか??(笑)







そのために 苦しんだり 哀しんだり、悩んだり、戦ったり、、してるだけかよー!所詮は手のひらの上で転がされてるだけだったのか?!?!?!?と。。










まぁその神様(宇宙意思?)の真意はよく分からないけど、、

きっとその程度なのかもーとも思います。







考えても分からないことは
あまり考えないことですね。(о´∀`о)






気楽に 楽しく 幸せになりゃいいんだと思います。











それにしても
久々に小説を読みました。


漫画みたいに絵で読める訳ではないので、どっぷりとその世界観に浸りながら想像しながら読む訳ですよ。

いやー 久っっ々に味わう読書体験。。。。



すんげぇー楽しい。。。。(///ω///)♪



脳内リアルバーチャルっていうのかな。。


バーチャルリアリティを自分の脳内でやるカンジ。

わざわざ機械取り付けなくても読書すれば味わえます。



読書の醍醐味♪♪♪♪




作者もそれを狙っていたらしく、
ハイ、狙い通り真秀ちゃんのモテモテ具合を味わったり真若王の立場になって読んでみたり、美知王の駆け引きを味わったりさせて頂いてます。


いろんな立場があり
いろんな恋愛のカタチがあり

サイキックパワーは繰り出すわ水龍も出てくるわ

あぁぁぁぁ アニメ化しないかなぁ。。
(///ω///)♪


飯田晴子さんの絵柄と色彩でアニメ化したら
更にどっぷり世界観に浸れて、さぞかし素敵だろうな~と思います。(飯田晴子さんの挿し絵は、本当に物語の世界観にハマッていて素敵!!)

新海誠監督とか、やらないかしら??今の時代も現代版の戦時下だし、ちょうどいいと思うんだけど。。
私が、とにかく個人的に銀金の世界観が好きなのもありますが(*´ω`*)

出雲の古代神話とかも、きっとこんなカンジだったのではないかと思います。神話のなかに真の歴史あり、ですから。

昔は、本当に“超能力”ってあっただろうし。。

でも、こんな風に、戦いや謀略に巻き込まれて、潰されてきてしまったんだと思います。
んー残念。。

松果体の活性化に努めよう。。




見えない力、夢を操り人を操る秘技は確かにあるので、

こうしたファンタジーやオカルトをバカにせず
同じようなことが現代でも起こっているのかも??という目線で見てみると

また面白いと思います。





もう今は絶版になっている作品かもしれず手に入れ難いかもしれませんが

ぜひ一度読んでもらえると嬉しいです。





私も改めて岩波古語辞典買って勉強したくなりました。

万葉の言葉、、、まろやかで艶があって美しいんだよ。