離島生活で思ったこと

沖縄の離島で暮らす中で思うこと、考えたことをつらつらと書いています。思考のウンコのようなものなのでまとまりはないです。

『BANANA FISH 』感想

一度読んだことのある人向けの感想です。

****
ネタバレ含みますので内容を知りたくない人は読まないで下さい
**************














BANANA FISH 』、久々に読んじゃいました。




内容、ラスト、既に知ってるクセに再び号泣、
嗚咽を漏らしながら泣いてしまいました。













美しく孤高で気高いアッシュ。








その生き様と人生を 見せてもらった気分です 。













『MONSTER 』(浦沢直樹・著) のヨハンが愛を知らないとしたら

アッシュは愛を知っているのです。











でもアッシュもたくさんの人を殺してきたから…………平和で愛のある穏やかな生活をするのは難しい。
殺した分だけ自分も恨まれるから……





アッシュ自身もそれをよく分かっています。






アッシュの運命は、アッシュを愛に 平和には生きさせてくれない。





それでも。








その身を滅ぼしても。




愛を選択したアッシュ。





美しく孤高で気高い魂。

















この作品の連載当時、

私はまだ読んだことはなくって、まんが情報誌「ぱふ」で断片的に知っているだけでした。





多くの漫画家さんたちもこの作品のファンで、ホモややおいが真っ盛りになってきた頃でした。




当時はなんでBANANA FISH でホモ?やおい??と不思議でしたが(まぁ実際に読んではないんだから当たり前っちゃ当たり前ですが) 今改めて読むと本当に 性別を越えた魂の繋がり、それがしかも男性同士で………ッ!!?とキャピキャピしたくなります。
(///∇///)

この辺りの感覚は 女性にしか分からないかもしれません(о´∀`о)
理解できない方にはすみません。








でもやはりこのアッシュと英二の心の繋がりが良いんですね。







アッシュが何者にも狙われることなく二人一緒になって欲しかったです。(勿論、いやらしい意味ではないですよ)

まぁ でもそれは無理な話。。




あのラストシーンは『これ以上ない』終わり方で、本当に見事でした。作者の力量を見せつけられたカンジです。



哀しくも 見事で美しいラストシーン 。










作品では決して描かれることのなかったアッシュたちの平和な日常の補完は、きっと同人誌でたくさんの方が描いたんだと思います。
今ではもうなかなか手に入らないでしょうが、当時はたくさんの同人誌が出たでしょうね~。





アッシュと英二の何気ない日常・いちゃいちゃ、ユーシスとかシンの平和で日常的な顔がもっと見たかったですね~。。



シンも格好良くて好きです。











1994年に連載を終了した作品ですが、
今でも遜色なく読めます。



麻薬による巨額ビジネスや薬の不必要な過剰投与・子供の誘拐・売買・レイプ・等々、今でも何も解決していないリアルでもあります。
地位のある人ほど意外と同性愛者(しかも小児性愛好者)というのもかなりリアルです。。今もね、、悪魔崇拝者とかは特にそうだったりするみたいだし………かーなーりーリアル。。
(あ、お互い愛し合ってる同性愛ならば勿論ok)



現実世界の闇と重ねて読んでしまってとても辛くなりました。
(決して、BANANAFISHの世界観が大袈裟だとは思えない )










せっかく美しい容姿で生まれてきたのに……

美しいが故に醜い鬼畜共の餌食にされてしまうのは本当に残念過ぎます・・
現実世界でも、男の子が痴漢に遭うのって意外と多いんだそうです。。






アッシュごめんね
気付いてあげられなくてごめん
救ってあげられなくてごめん



読みながら、謝りたくなる場面が時々ありました 。


アッシュは勿論 漫画内のキャラクターなんで生きてる訳ではないのですが
生き様が本当に可哀想で残酷で、でも自分には何もできなくて…………時折 泣きながら読んでいました。




現実的にも、こうした境遇にいて苦しんでる人は実はたくさんいると思う。


勿論、自分は何もできない。
何も解決する力もない。

でも だからといって無いことにするのではなく

向き合って 知って 考えていく必要があると思います。





買い物するときに、相手がどんな企業かを考えて 知って 応援してもいいところから買う。


裏で武器を作ってたり戦争に加担してたり労働者や客を消費するだけのところは利用しないようにする。(銀行でも、戦争関連に融資してるとこがあるよ。某大手銀行たち。気を付けようね。)





完璧を目指さず 
自分にもできることを自分にできる範囲で
一個一個実行していく。





そおいうことが この現実社会で今もどこかで泣いているアッシュのような子を救うためにできることではないかと思いました 。
















最後に。







作品ラスト、




英二がアッシュに送った手紙を転載させて頂きたいと思います。




何度読んでも泣けるよこの手紙。。

転載するのは反則かもしれませんが
何度でも(私が)読みたいんです。ごめんなさい、転載させて下さい。
(書きながら、また泣いてしまいました。)














********














アッシューーーー
君の無事な姿が見られないから
ぼくは不安でたまらない













君は言ったね
“おれたちは住む世界が違う”とーーーーーー








でも ほんとうにそうなのかな










ぼくたちは肌の色も目の色も
生まれた国もすべて違う







でも ぼくたちは友達だ




それで十分なんじゃないのかい?








ほかに何か必要なものがあるの?










ぼくはアメリカに来て
ほんとによかったと思ってる









いろんな人に会えた







そして何より…














君という人に会えた
















君は何度もぼくに聞いたね
“おれが恐ろしいか?”と






でも ぼくはーーーーーー

君のことを恐ろしいと思ったことは
一度もないんだ
初めて会った時から













それどころか 君はぼくより
ずっと傷ついてる
ーーーーそんな気がして
したかなかった
















おかしいだろう?
君のほうが ぼくよりずっと頭もいいし
身体も大きく力も強い
それなのに ぼくはーーーーーー














“君を守らなければ”
と ずっと思っていた














“ぼくは何から君を守りたかったんだろう?”



















ぼくは運命から君を守りたかった















君を連れさり
押し流す運命から


















きみはヘミングウェイ
小説に出てくる豹の話をしてくれたね
















山の頂で死んだ豹は
自分が戻れないことを
知っていたにちがいないとーーーーー
















ぼくは答えた
君は豹じゃない 運命は変えることができる
ーーーーー
そうだよ アッシュ
運命は変えることができるんだ


















君は1人じゃない
ぼくがそばにいる
ぼくの魂はいつも君とともにある






























********************