離島生活で思ったこと

沖縄の離島で暮らす中で思うこと、考えたことをつらつらと書いています。思考のウンコのようなものなのでまとまりはないです。

タダの値段とは

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いわずと知れた(いや知らんか)渋谷にある高級cafe、マメヒコさんで全メニュー無料の催しをやるそうだ。

 

 

 

ここはドリンク一杯800〜1000円くらい平気でしちゃうお高いカフェ。

 

渋谷だから土地代が高いさ〜、ってことで仕方ないのかもしれないが、それでも高い。

笑っちゃうくらい高いのだが、店の造りからサービス・メニューのクオリティーも他にはない高さなので、歯医者行って意気消沈した心と身体を癒したい時によく行ってました。

 

私がよく行っていたのは東急ハンズのさらに裏手にあった宇田川店なのですが、そちらはもう閉店してしまったのでこちらの公園通り店に行くようになりました。

 

 

 

で。

 

そのお高いマメヒコさんで、全メニューをタダにしちゃうという催しをするとのこと。

 

 

いばやの坂爪さんがやっているわたり食堂やめぐるめぐりカフェにも通じる試みです!

 

いや〜、それを日本の一等地にある高級カフェがやるんだから、バカじゃねえの?っても思うよねえ(笑)

 

でも、それをやっちゃって、かつ  ちゃんと経営も成り立たせるのがマメヒコさんで。。

 

 

きちんと“寄付”も募るみたいだし、当日スタッフも無料で手伝ってくれる人を募るし、

無料でインパクトを与えて普段来れない人を誘い込み、かつ無料で手伝ってくれる人を募ることによって不足分を補い、同時にスタッフ候補も集めちゃおう!ってのもあるんだと思う。頭良いなあ。。

 

いやでもそのための無料スタッフ集めもちゃんと面接からやるし、研修も実施する、当日お客さんへの説明もいろいろ高度なものが必要になってくるし、だいたいそんなことをしなくても充分やっていけるのに、手間のかかることをわざわざやってクレイジーですねえ。。

でも、そのクレイジーさ、、好きです。(そう思わせるのも作戦のひとつなんだろうが)

 

 

 

 

いばやのやっていることも、同じようなことなのだが、

いばやのやり方では《経営》としては成り立たない。寄付で成り立っている点では共通しているが、極論いつ終わってもいいと思ってやっていて、つまりは責任を負うことからうまく逃げている点がある。

 

 

が、マメヒコさんは違う。スタッフの生活もかかっているのだ。

やってみて、失敗したから終わりまーす、不手際も、タダだからいいでしょでは済まない。今まで愛用してくれたお客さんとの信頼関係だってある。

 

でも、経営のため、ただ適切な料金を取るだけでは終わりたくないのだろう。

 

 

 

以前、私はいつも利用させてもらってるお礼に島の黒糖を送ったことがある。

 

貧相な服装に裸足に島ぞうりで来店した私の足元を、まさに足元を見るでなく他のお客さんと同じように丁寧な接客をしてくれたことに対するお礼でもあった。

 

本来なら直接手渡すものを、勇気がなくて出来なかったので郵送して手紙といっしょに送りつけたのだ。

お店側も、黒糖といえども生ものをいきなり送りつけられて困っただろうに、なんと、後日そのことのお礼にとクッキーとジャムを送って下さった。

 

お礼にお礼。。。しかも、東京から沖縄に宅急便で……かえって金かかってるし!!

(どんなに小さい荷物でも千円以上かかるんだよ…)

 

いや普通しないでしょ。せいぜい一言書いたダイレクトメール送るとかさ、そのくらいでしょ。それが普通だと思うよ。それでいいと思うし。

 

 

でもそうじゃないのがマメヒコさん。。

肝心(ちむぐくる)がある。

 

しかも、流石、お高いお店だけあって肝心(ちむぐくる)もお高い。。いや太っ腹。

 

 

 

 

 

 

 

という訳で、11月23日、私が東京にいるなら行きたいくらいですがそうもいかないので、近くにいる方、行けたら行ってみて?下さい。行かなくても、世の中にはこおいうお店もあるんだってことを知ってもらえたら嬉しい。

 

 

 

自分だったら、普段高くて注文できなかったメニューを頼むかなあ。。

あれもこれも、注文してみたかったのあるなあ。。

で、どんぶり勘定で払える気持ちの分だけ、払うだろう。

 

店としては、真の価値を試されるよね。

 

 

 

 

 

リスクのほうが多いのかもしれないけど、

 

そんなリスクに自ら飛び込んでいけるものが、私は好きだ  。