hateruma’s diary

遺書のようなブログ。

お金の価値

先日、内地に住む母と久し振りに合流する機会があり、同じ宿の部屋に泊まりました。

で、部屋に入って座るなり封筒を渡された。

聞けば、福島県大熊町にあった母の田舎(実家)の放射能汚染された土地の、なんかいろいろなお金らしい。


封筒の厚みからしてそこそこの金額が入っているのは分かりましたが、その場で見ることはせず数日後に恐る恐る開けてみました。

壱万円札が20枚。。











私は今 内地まで自費診療の歯医者に通っているのであって、確かに少しでもお金が貰えるのは嬉しい。非常に助かる。このブログを始めたのも、歯医者に通うためのお金が欲しくて寄付を募れれば、という魂胆からです。

が、

それはこんな形ではない。





あの大好きだった田舎が、震災によって放射能汚染されてもう暮らせない土地となり、地震でビクともしなかった家屋も汚染やネズミ等の被害で壊すことになってしまい従姉妹や親戚たちも散り散りになってしまった、その代償が、
このお金というもので済まされ、私に分け与えられた分は20万円。。。。。

じゃあ幾ら貰えば気が済むのか?と問われたとて、到底値段をつけられるものではないのだけど。




なんだかとても、複雑としか言いようのない新境が続いている。




詳しい経緯はあまり教えてくれなかったのだけど、まぁ国からの賠償金みたいなものでしょう。


あの 見渡す限りの田んぼは、このチンケな紙のお金になった。






全部で幾ら払われたのか、聞く気にもならないけれど、

軍事費には毎年数千億もポンポン予算付けるくせに、ケチなもんだなぁ、というのが率直な感想である。



20万など、私の通っている自費診療の歯医者一回の診療でポンと消える。

この間は、26万もかかってアゴが外れるかと思った。

26万もあれば、全身脱毛やヒアルロン酸注射だって可能だ。

私は一体何にお金をかけているのだろう??わからなくなる。












母が全部で幾ら受け取ったかは知らない。母の実家と引き換えに貰ったお金だから、誰に分けるでもなく好きに使えばいいと思う。


少しでも分けてもらえただけ、まだ『マシ』なのかもしれない。






『それでも。』









お金なんかくれなくていいから、



国はちゃんと責任を果たせよ、とも痛烈に思う。


汚染物質を封じ込めるだけでいい。
それだけでもいいから、ちゃんとやってくれたほうが余程助かるよ……………………
どれだけの汚染を全国・世界にばらまいているか。


今尚 原発再稼働に躍起にならないで、もう諦めて足洗ってくれたほうがいい。。




今の日本政府の中枢は、「日本(日本人)なんでどうなったっていい」って人達で占められてるから………そんなこと願ったって通じる訳がないんだけど。。


せめて、非道な人達にはそれなりの天罰を、とか祈りたくなってしまう。














お金はね、確かに無いよりかは在ったほうがいいよ?でもね、お金だけでは生きていけないですよ。お金がいくらあったって、お金は食えないよ。お金では………『お腹いっぱい』にはならないんだよ ?





















私の原点は、自覚する限り、あの大熊町の田舎に在る。




見渡す限りの田んぼ、背後にそびえる山。用水路に流れる清水。うだる暑さ、耳をつんざくセミの鳴き声。オニヤンマ。
母屋は広く、かくれんぼしたら誰も見付けられない。
みんなが集まる居間には立派な大黒柱があって冬には囲炉裏、日当たりの良い縁側。

廃材すら、放射能汚染があるから貰えない。
何一つ、放射能汚染があると手元に置いておけない。


残るのは、記憶だけ。









毎年のお盆と、せいぜい正月くらいしか行ったことない場所でしたが、

私の中ではのびのびと心を解放できる場所でした。


農家に対して関心や好感が持てたのも、この田舎があったから。



まさか将来、本当に農家に嫁いじゃうとは思わなかったけれど。




ザ・農村のあの景色は、普段暮らしてた東京の片田舎とは別世界で、誰もが持っている訳ではない、自分の中の誇りでもありました。













今では、その田舎のお家のすぐ近くに広大なアパート?が建設されたようです。グーグルアースで見ました。


あんなど田舎の雑木林だった場所にモダンなアパートみたいのが建つのにも驚きましたが

事故った原発から20km圏内に新しく人を住まわす場所を作ってんのにもびっくし。チェルノブイリの20km圏内に住めって言われたら誰も住まないと思うんだけど。


大丈夫って思い込みなんでしょうか?

確かに空気や水は綺麗な処ですが………放射能を考えると………ハイリスクだと感じます。





願うことは、これ以上の汚染が一切無いようにすること。


関係無い人にまで被曝させる気はありません。




『田舎』がある人は、そこを大切にして下さい。


私の田舎はなくなったけど、
だからこそ、『ある』人にはその田舎を大切にして欲しいと想います。


























手切れ金みたいに国から貰った20万、

使う気にも預金しとく気にもならず、まだカバンに放り入れたままです。

まぁそのうち、歯医者の診療代に消えてくと思いますが。。












お金はエネルギーだと云う人もいますが、つくづくお金の価値ってよく分からないな~と思う出来事でした 。